LoughboroughMBA奮闘記

UKのMBA受験に向けた奮闘記!

Loughborough MBA 総括 ~Academic編①~

前回の投稿でアカデミック編とキャリア編に分けて詳細を綴りますと書いたとおり、今回の記事ではMBA全体という観点とLoughborough MBAという観点の2つからどのようなプログラムが行われていたかを感想とともに記載します。

 
本題に入る前に、Academicという観点に少し関連するので英国/米国のMBAの違いに少し触れた上で、LoughboroughMBAを最終的に選んだ理由を書きたいと思います。
自分自身の体験談と知り合いなどから聞いた話に基づきますので、総論というわけではなく、そんな感じなんだな程度で読んでもらえれば幸いです...。

 

【英国/米国 MBAの主な違い】
MBAの生い立ち
皆さんMBAと言われるとHarvardやMITのような超有名な米国のMBAを想像するかもしません。
その連想自体はある意味で然るべきもので、MBAプログラム自体はそもそもペンシルバニア大学のウォートン校(校:日本で言うところの学部学科的なレイヤー)で始まりました。その後、かの有名なハーバード大学経営学という形で教育プログラムをを開発し、世界的に徐々に広まっていったそうです。
そのため、そもそもMBAは米国発なのでランキング上位に上がる大学は主に米国が中心となっています。
また、そもそも社会人のマネジメント層養成訓練学校のようなものなので企業から来る人が多く、日本企業の多くはかつて米国の大学に派遣をする企業が多かったので日本のMBAホルダーは米国の大学出身の人が(たぶん)多いんだと思います。
余談ですが・・・この記事では触れませんが米国と英国以外にも優良とされているMBAプログラムを提供している大学はヨーロッパにいくつかあります。
代表的なところでは、スペイン(IESE,IE,ESADE)フランス(INSEAD,HEC)スイス(IMD)。
自分自身がアプライするときに知らなかった優良MBAとして、オランダのRBS(Rotteldam Business School)やフランスのEMLyonなどがあります。
 
 
米国MBAの特徴
他にもいくつもありますが、特に自分のMBAを学ぶ学校を選ぶ意思決定に影響したポイントのみピックアップして以下に記載します。
 
①学費がクソ高い
兎にも角にも学費がスーパー高額です。ランキングにも上がってこないような謎大学のMBAは知りませんが、MBAプログラムを提供している有名な大学は主に私立大学です。
上記でも触れましたが、企業から派遣して来る人が多いからか、学費がかなり高額に設定されています。
どこの大学でもだいたい有に1000万は楽に超えてくるような学費を設定しているところが多い。
 
自分自身が米国のMBAには行ってないので実態の詳細は不明ですが、多くの米国MBAに進学した知り合いから聞く限り、実際に過去に起きた事例を取り上げて、どのようなアプローチをするのが良いのかをクラスでディスカッションをし、結論を出すというのがどのモジュールでも中心となるそうです。
もちろん企業から見ても未来にどのようなことが起きるかは分からないので、現在の企業Aの状況を今から遡って当時どのような意思決定をすれば今の状況が好転していたか、もしくはより悪くなっていたかなどを考えます。後ほど触れますが、英国MBAでももちろんケーススタディを使った授業は多くありますが、米国は”特に”その特色が強いそうです。
 
③二年かかる
米国のMBAは主に2年間です。企業から派遣されている方は生活費が出るでしょうから(もちろん会社によりますが・・・)生活費のことを気にする必要はありませんが、
自費で行く場合2年間無収入となります。(もし働いていたとするという仮定を置くと)機会損失費も2年分の給与を失うことになるわけですから半端ではない出費になります。
 
 
 
英国MBAの特徴
 
①学費が比較的安い
英国の大学はほぼ国立です。国立だから安いというわけではないと大学職員の方が言っていましたが、最も高額で限りなく最も有名なLBS(London Business School)でも2017年に私がApplyする段階では約1000万円(当時£79,800)でした。ケンブリッジ、オクスフォードで約750万円(£50,000)程度でした。
米国に比べたら破格にやすいですよね。。。
そのTOP3があまりにも有名ですが、ウォーリック、エディンバラマンチェスター、ラフバラあたりのちょっと有名な大学群は大体£30,000前後(当時のレートで400-500万くらい)ですので、米国のMBAに”比べると”かなり安いです。とはいっても、1年だけの学費として400万は恐ろしく高いですが・・・。
 
②座学が多い
多いと書くと若干語弊がありますが、あくまでも①一般的に言われている話 ②知り合いの英国MBAに行っている(た)人 ③自分の体験ベースですが
ケーススタディと座学が半々くらいの割合です。モジュールAはケーススタディばっかり、モジュールBはほぼすべて座学、モジュールCは半々など、
担当教授によってもちろんやり方に差はあるものの、米国に比べ英国は座学で理論を学ぶということが多いと言われてるそうです。実際に自分もそんな感じでした。
リーダーシップ系の授業や、イノベーション系、アントレプレナーシップ系はケーススタディが多いですが、会計学マーケティングなど手法が確立されていたり、やり方が決まっているようなモジュールに関しては主に座学+ケーススタディ(宿題)が多い傾向にありました。
 
③1年で終わる
インターンをする場合は事実上1.5〜2年かかりますが、モジュール自体は基本的に1年間で終わります。
上で機会損失費に少し触れましたが、例えば年収が500万だとすると2年間で機会損失費が1000万円になります。
前回ブログでも記載したとおりTriple Crownの大学はモジュールの基本的な中身は一緒ですので、1年かけようが2年かけようがカバーする範囲は
1年でカバーできるよう英国では設計されています。(はずです。)
つまり、1年であれば機会損失費は500万なので、学費、機会損失費、生活費の3つで1500万〜2000万程度に英国のMBAなら収められるというのが
僕の考えたロジック及び結論です。(めっちゃ高い・・・けど・・・)
 
【結局のところどっちがいいの?】
ケースバイケースです。としか言いようがありませんが・・・、自分自身は完全に100%自費でしたので2年間MBAに行くことは事実上不可能でした。
そのため、英国に絞り、その中でもLBS,Oxbridgeのような比較的学費が高いところへの進学は諦めた次第です。
よく奨学金(返済不要)で行った人などのブログや体験記などを読みますが、自分自身はGPAが激低だったためその辺は恥ずかしながらあてにすることも出来なかったので、
すべて自腹で払ったとしても行ける範囲の上限として£30,000に収まる大学にフィルターを掛け、その中で最もロンドンに近い大学を選んだところLoughboroughになったというわけです。
もう1点・・・。前回のブログで触れたTripp Crownの大学且つ上記の2つの条件でLoughboroughに進学することを決めたというのが実際のところです。
大学を選ぶ観点で「アントレプレナーシップ系に強い」「会計に強い」「マーケティングに強い」など特色はもちろんあり、それらも考慮に入れるべきだと思いますが、
現実は厳しく、お金がないと生活が出来ません。そのためにバイトをして云々・・・というのも確かに選択肢としてはあり得ますが、自分自身は人生でおそらく最後になるであろう集中して勉強できるであろう1年間に勉強以外の心配をすることをしたくなかったので、バイトはせずとも大丈夫な大学を選びました。
学部生だったころにバイトのし過ぎで大学をかなり蔑ろにした経験があったので、これは個人的には非常に重要な意思決定ポイントとなりました。
人それぞれ意思決定のポイントや条件は違うと思いますので、自分自身のライフプラン、ライフスタイルに合った大学を是非選んで欲しいと願います。
 
 
書き始めたら前置きが想像以上に長くなってしまったので、、、モジュール別のシェアはまた次のブログに記載したいと思います。
すいません!!!!!