LoughboroughMBA奮闘記

UKのMBA受験に向けた奮闘記!

Loughborough MBA 総括

完全にブログに備忘録を残す体力と気力を某事情で失い昨年の11月から完璧に更新をストップしていましたが、、、晴れて無事に生きて帰国し、まとまった時間が出来たので何回かに分けてこの1年間を振り返りたいと思います。

これからMBA進学を考えている人、興味がある人の参考に少しでもなることを願って、MBA全体という観点、LoughboroughMBAという観点で諸々思うことをシェアします。

 

Loughborough MBAってなんやねん!の説明は面倒なので、こちらを参照して下さい。
(もしくは個人的に質問してもらえればもちろん丁寧に対応します!)

https://www.lboro.ac.uk/departments/sbe/mba/

 

そもそも、自分がMBAに期待していたものは以下の3つでした。

マーケティング or ファイナンスの分野にキャリアを絞る
②様々な文化に触れ、文化の違いに対する受容性を高めること
③経営者(意思決定者)の考え方を知ることで上位層への提案力を高める

これらはこの1年で幸いにも全て網羅的に体現することが出来ました。
詳細を以下に書きます。

 

MBAに行ってよかったか?】

良かったです。良いところとデメリットはそれぞれありますが、全体的には良いキャリアに対して良い意思決定をしたと思っています。

(良かったこと)
①誰かの支援の上でMBAに行くことができ、続けることが出来たと体感できたこと
②友達が世界各国にでき、色んな考え方や文化の違いを体感出来たこと
③仕事から離れて丸一年勉強に時間を費やすことが出来たこと
④英語力UP
MBAはそこまでキャリアアップに直結しないと理解できたこと
・・・真剣に考えればもっとたくさんありますが、このくらいにします。

 

(デメリット)
①やっぱりお金が凄くかかる・・・機会損失費こみで1500万ほどのコストです。
②(起業する人、企業に戻る人は別ですが)良い転職先が見つからない場合は、テンションがガン落ちします。

これ以外は突起するようなデメリットが思いつきません。

 

【LoughboroughMBAに行ってよかったか?】

正直他の大学のMBAでの1年間(もしくは2年間)の生活を知らないので一概には言えませんが。。。一切娯楽のない町だったので、良くも悪くも勉強に集中できたことが一番良かったと思います。

自分がApplyしたタイミングではそこまでの知名度
また、クラスメイトの人数が20-30人ほどなのでみんなとの繋がりも非常に強く、新しい友人を作るということが1つの目的だった私にとってはベストなサイズ感でした。

MBAの質に関しては、可もなく不可もなくという感じです。
Triple Crown(AACSB, EQUIS, AMBAの3機関から認証を貰っている)MBAの場合は、どこでも大体モジュールは似たりよったりなので、王道ところは必修モジュールとしてはカバーされています。
ただ、「これ意味あるんかよく分からん・・・」みたいな授業はいくつかありました。
ですが、おそらくテーマそのものが意味がないというわけではなく、
担当教授によるところが大きいと思いましたので自分で授業でスコープにされていない部分を自己学習すればどのテーマも奥が深く、面白さを見出だせると思います。
別記事で後日シェアしますが、個人的にはFinance, Marketingといったような実務により近いモジュールよりも、HR(人事)やLeadership関連のモジュールが最も社会復帰したときに様々な場面で活用できるものだと思いました。
これといって明確な一つのアプローチは無いので、現場でOJT的に何度も実験するしかありませんが、本質的にどういった素質が求められているか、求められるべきかを理解できたことは今後非常に役に立つものだと信じています。

 

MBAってやっぱりしんどいの?】

MBAは寝る暇もないほど就学中全力疾走でとにかくきつい。。。”みたいな話を至るところで(知り合いからもネットの情報でも)聞いていましたが、実際のところはそれほどのものではないと個人的には思いました。
確かにやることは大量にありますが、宿題はモジュールの最初の授業で(大抵の場合)知らされます。
そのため、計画的にやっていればさほど死ぬほど忙しくて寝る暇も無い・・・とはなりません。
ほぼ全ての宿題は各セメスターの同時期に締め切りがやってきますので、計画的にやっていない場合は死ぬほど大変です。
まあ、小学校中学校の夏休みの宿題と同じロジックですね・・・。

 

【その他思うところ】

①回答にちょいちょい困る
普段友達と雑談をする中で「お前はどう思う?」と聞かれたときに何も思いつかず
「うーん、なんとも・・・」みたいなことがしばしばありました。
ただ、他のクラスメイトは何かしらの意見を持っていて、表現豊かにそれを説明してくれたようなことがことがよくありました。

②日本人代表ぶる
もちろんLoughboroughに来ていた日本人は数名いましたが、MBAには自分一人でした。
モジュールの中で主にケーススタディとリーダーシップ関連で日本が話題にあがります。
その際に「日本人はどんなふうに考えるの?」とか「なんで日本人ってそんなにいつも礼儀正しくて高い道徳心と規律を強要されることもなく守れるの?」とか聞かれることがありました。イギリスに行くまでにこんなことをあまり考えたことも無かったですが、日本人の代表として質問をされることで真剣に考える機会をもらうことが出来ました。
あくまでも個人的な意見ですが、、、
ポジティブな側面としては、日本人が暗黙的に形成している価値観や文化は非常にリスペクト出来ると感じています。
一方で、ネガティブな見方としては、果たしてそういった礼儀や非常に規律ある行動を本心から生み出されているものなのかは少し疑問があります。大部分はそういった価値観によるものによって生み出されているものと思いますが、日本人は本当に大部分がこうだからこう、とか出る杭は打たれるという言葉にあるように周りの目、社会的な目をとっても気にする民族だと思います。つまり、周りに変な目で見られたくない、組織の中でのけものにされないためにそういうふうに行動していることもある。とも思っていますので、

日本人の良いイメージが崩れないように、恥ずかしくない振る舞いをするということを自然に意識していたような気がします。
しかし、その意識に囚われすぎてたまに「日本ならこうなのになぁ・・・」となることもしばしばあり、文化的な違いの受容性を高めることを阻害していたことは否めません・・・。

 

以上、全体総括でした。
次回以降はアカデミック、キャリアの2つに一段ブレイクダウンして自分なりの総括をしておきたいと思います。